「興奮したら勝手に勃つもの」
実はそれ、間違っているかもしれません。勃起は、リラックス(副交感神経)→脳の指令→NO(一酸化窒素)→cGMP→血管が広がる→海綿体に血が満ちる→静脈が押さえられて閉じ込める、という連続プレーで起こります。
さらに、PDE-5という酵素がcGMPを分解しすぎると、途中で萎えやすくなる。だからED薬(バイアグラ等)はこのPDE-5をほどよくブレーキして「維持」を助けてくれるわけです。
しかも、勃起の調子は健康のバロメーター。勃ちが弱い・中折れが増えた・朝勃ちが減った…こうした変化は、血圧・血糖・脂質の乱れ(=血管の不調)や、睡眠不足・ストレス過多・低テストステロンのサインかもしれません。
この記事では、勃起の仕組み(NO・cGMP・PDE-5)をやさしく図解しつつ、勃起力を高める基本的な方法まで、ご紹介していきます。
もくじ
勃起のメカニズム

勃起は、陰茎が血液が満たされることで大きく硬くなる生理現象です。
勃起するためには、「リラックスした精神状態で副交感神経が優位になる」→「性的刺激を受けて陰茎に血液を送り込むように神経を通じ指令をする」→「陰茎の血管でNO(一酸化窒素)が増加する事でcGMP(グアノシン1リン酸)が増えて陰茎に血液を増加させる」このプロセスによって勃起するのです。
なので、このプロセスに何かしら異常がある事で勃起する事、勃起維持が難しくなるのです。例えば、緊張やストレスが溜まっていて交感神経が優位であれば、指令が正常に行われないですし、血管に問題があれば陰茎に血液を送り込むことが難しくなります。

また、血管が拡張するとPDE-5(ホスホジエステラーゼ5)というcGMPを分解する酵素が増加するので、PDE-5によるcGMPの分解よりも、NOによるcGMPの産生を増加させる必要があるのです。
「興奮」→「勃起」とはならず、身体の中で沢山の働きが連動して勃起が可能になりますね。
勃起機能低下による悪影響

勃起機能の低下は、病気のリスクが高まる等身体的なリスクだけでなく、男女共に性的満足度が低下する等精神的に大きな悪影響を与えてしまう可能性があります。

身体的なリスクとしては、勃起機能が低下してしまう事で、「高血圧」「高コレステロール」「糖尿病」「心臓病」などの初期の兆候である可能性があり、陰茎の血管は体の他の部分よりも小さいため、心臓発作や脳卒中などのより深刻な問題が発生する前に、EDの症状が発生することがあるのです。

また、男性ホルモンであるテストステロンが低下してしまっている場合も多く、40歳以上の男性の追跡調査を行なった結果、生存率が低くなり寿命が短くなることがわかったのです。
精神的なリスクとしては、男性が自信を無くしてしまうだけでなく、女性も性的満足度が低下してしまうのです。研究で、女性はパートナー男性のEDレベルが高いほど、女性の性欲やオーガズム達成率が低くなる事が分かりました。

なので、硬い勃起ができていれば、心身共に健康的で幸福度が高い生活を送りやすいです。
半勃起による悪影響

フル勃起に達することができず、半勃起状態のままになってしまう方は、性交渉の問題だけでなく健康的な問題が発生してしまう可能性があります。
半勃起になってしまう原因は、ペニスに流れる血流量が不足してしまっているのです。性的刺激を受けても陰茎に血液を送り込む量が不足してしまい、スポンジ状の陰茎海綿体が十分に膨張できないため、ペニス全体が硬く勃起ができないんですね。
半勃起だと、性交渉では「中折れしやすい」「早漏になりやすい」「男女ともに性的満足度が低下してしまう」など大きなデメリットがあります。

身体的には、「血管に問題がある」「男性ホルモンであるテストステロンが低下」によって病気になりやすかったり、寿命が短くなる傾向があるのです。
健康的に問題が無く、ただ半勃起が癖になってしまっている可能性もありますが、半勃ちはデメリットが沢山なので改善することが大切ですね。
勃起機能低下
心の原因による勃起機能低下

心理状態が不安定になってしまうことで勃起機能が低下してしまいます。精神的な理由により勃起しない場合を心因性EDと言います。
勃起をするためには、心理的にリラックスして副交感神経が優位である必要があるのですが、緊張やストレスが強く交感神経ですと性的刺激を受けても勃起の指令が陰茎に与えることが難しくなってしまうのです。

心因性EDでは、身体器官には問題がないので、朝勃ち(夜間陰茎勃起現象)は正常に起きます。
心因性EDの原因は、「職場や学校での人間関係や日常でのストレス」「好みでない/マンネリ/喧嘩中などパートナーとの関係性」「上手くやらないといけないと言ったプレッシャー/トラウマなど性的パフォーマンスの不安」など様々です。

若くてEDの場合には、身体的が原因よりも精神が原因の心因性EDであることが多く、ポルノ使用量が多く過ぎる事による勃起不全を引き起こす可能性があることもあります。
体の原因での勃起機能低下

ホルモンや血管など身体のどこかに異常がある事で勃起機能が低下してしまいます。身体的な理由により勃起しない場合を器質性EDと言います。
勃起をする為には、性的刺激を受けて陰茎に十分な血流を送り込む必要があるのですが、ホルモンや血管に異常がある事で、陰茎に血液を送り込む指令が上手くいかなかったり、血流が悪く血液を十分に陰茎へ送り込むことができなくなってしまうのです。
器質性EDの原因は、「血管を拡張させる物質であるNO(一酸化窒素)が減少している」「血管の弾力性が低くなり血液の通り道が狭くなっている」「陰茎に血液を送り込む骨盤底筋が衰えている」などで、血流が悪くなってしまっている。

また、ストレス、生活習慣、運動不足、加齢によって「性欲の高まりに関連しているテストステロンが低下をしている」などによって、性的興奮を感じた脳が神経を通じて、血液を送り込む指令が上手くかない等原因があります。
十分な勃起を維持できない割合

日本人男性の40歳以上の3人に1人はEDです。
ED診療ガイドラインによると、勃起が全くできない状態がEDでは無く、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」もEDと定義され、一度勃起しても性交渉中に小さくなってしまう「中折れ」状態もEDの一つなのです。

勃起機能と関係性があるテストステロンは20代をピークに加齢に伴い徐々に低下していく傾向があり、20代後半をピークに年に1%ずつ低下していくデータもある事からも、加齢に伴い十分な勃起を維持できない男性は増えていく可能性が高まるんですね。

ただ、イタリアの研究では、EDの男性のうち、4人に1人が40歳未満であったり、40歳未満の男性の最大30%がEDを経験していることから、割合こそ40歳以上の男性と比べて少し減りますが、年齢が若くても十分な勃起ができない人も少なくないのです。

十分な勃起機能の基準

勃起の硬さレベルは、「勃起硬度スコア(EHS:Erection Hardness Score)」は 0 ~ 4 の5つのスコアで判定ができます。
グレード 0 陰茎は大きくならない。
グレード 1 陰茎は大きくなるが、硬くはない。例えると:こんにゃく
グレード 2 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。例えると:みかん
グレード 3 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。例えると:グレープフルーツ
グレード 4 陰茎は完全に硬く、硬直している。例えると:りんご
スコアが高い程、ペニス硬度がしっかりしており、ペニスに血流が行き渡り勃起力がある目安になります。
国際勃起機能スコア(SHIM)で簡易判定

他にも、国際勃起機能スコア(SHIM)を使い、簡易的に判定できます。
性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入ができる硬さになったか、挿入後にどのくらいの頻度で勃起維持ができたか?
0:できない
1:ほとんどできない
2:半分よりかなり低い頻度できた
3:ほぼ半分の頻度でできた
4:半分よりかなり高い頻度でできた
5:ほとんどの頻度でできた
スコアが高い程、勃起機能の低下を心配する必要がない状態と言えます。
勃起力を高める方法
勃起機能が高まる運動

「レジスタンストレーニング」「有酸素運動」のどちらとも勃起機能にポジティブな効果があります。
そして、勃起機能と直接的な関係性があるテストステロンは「レジスタンストレーニング」の方が短期的に上昇する事が分かり、「スクワット」「デットリフト」など大きな筋肉を稼働させる運動は特に有効的です。

また、男性機能として大切な精子の質は「ウォーキング」や「ジョギング」「水泳」などの、有酸素運動を1日に30-40分を週に3回以上行うことが最も効率的だと分かりました。

しかし、運動によっては逆効果であり、少なくても週に3時間サイクリングをする人は陰部に圧迫が加わり血流が悪くなる為、EDリスクが高まる事が分かりました。

また、オーバートレーニングをしてしまっている方は、勃起不全だけでなく、睡眠障害、高血圧を引き起こす可能性が高い為、適切な運動量と種類が勃起機能には大切になりますね。
勃起機能が高まる睡眠

睡眠の質が良いことで勃起機能が高まります。
睡眠と勃起機能は親密な関係性があり、睡眠の質が良いと朝勃ちの回数が向上し、勃起と親密な関係性があるテストステロンが高まり、自律神経が整いストレスにも強くなります。
睡眠時間が6時間以下、10時間以上だと男性機能が低下してしまう事が分かったので、適した睡眠時間は人それぞれで個人差がありますが、7時間〜9時間を目安に睡眠時間を確保する事が望ましいです。

睡眠の質を下げない為には、寝る前に「明るい光やブルーライトを浴びない」「カフェインを取らない」「食べ過ぎない」「運動や脳を使い活動的にならない」「浅い眠りの原因となるアルコールを摂取しない」事で就寝につきやすく睡眠の質も高まりやすいです。

睡眠の質を高める為には、「室温26℃程度に調整する」「就寝90分前くらいに入浴する」「屋外の光を避ける為にカーテン/ブラインドを使用する」などによってより良い睡眠を得られる可能性が高まります。

勃起機能が高まるストレス軽減

仕事や人間関係の様な日常的なストレス、緊張やプレッシャーによる本番に対してストレスなど強く感じることで勃起機能が低下してしまいます。
ストレスを多く感じてしまう事でコルチゾールが過剰に分泌され、交感神経が優位な状態が続いてしまう事で、血流が悪くなり、テストステロン分泌も抑制されてしまい、性欲も減少して性的興奮による勃起司令も伝わりにくくなり、勃起しにくくなってしまうのです。

ストレスを解消する為の工夫は様々で、「運動」「睡眠」「食事」を基本として、ストレス解消方法として科学的根拠がある方法を一部紹介すると「読書」「音楽」「パズル」「ゲーム」「アロマ」「お絵かき」「瞑想」「日記」「ハンドマッサージ」など、自分にとって心地が良いストレス解消テクニックを実践する事によりストレス軽減効果が期待できます。

認知行動療法では、いろんなストレス対策方法を知っておく事が大切だとされているように、自分の状況や適した方法を実践して見つけ出す事が大切ですね。
朝から夜まで元気(プロモーション)
自分らしく挑み続けるために、巡りが非常に大切です。必要な力をしっかり届けるためには、体内のNO(一酸化窒素)による巡りを意識したサポートが欠かせません。

しかし、食事だけでこのNO系成分を継続的に摂取し続けるのは、どうしても難しいもの

必要な成分を確実に摂取するためには、日々の食事だけでは量やバランスが足りない場合が多いです。

そこで、効率よく巡りをサポートするサプリメントの利用価値が高くなります。
NOXYは、巡りをサポートする成分であるアルギニン・シトルリン(30,000mg)に加え、アスリートにも注目されているNO3成分のビートルート(30,000mg)を配合した、男性向けのNO系サプリメントです。

さらに、吸収効率を高めるビタミンC・Eや特許成分バイオペリン®を配合し、芯からみなぎる力をサポートするよう設計されています。

他にも、メンズの活力に関する研究が多く行われている「葉酸」と相性がいい組み合わせである「ビタミンB6」「ビタミンB12」が配合された論文をベースに「成分の質」と「成分の相性」にこだわった男性向けNO系サプリメントです。
シリーズ商品
「トンカットアリ」「亜鉛酵母」が配合されている「TEXY」や「ムクナエキス」「高麗人参」が配合されている「DOXY」も、それぞれ異なる成分設計で、日々のコンディション維持を意識したい方におすすめです。

これらのサプリは「男性」×「科学」をテーマに論文を軸にして成分を構成しているサプリメントであり「NOXY」「TEXY」「DOXY」は、違ったアプローチ、異なる配合成分で構成されているので、単品での使用はもちろん、目的に応じて併用でもご活用いただけます。
サプリメントは魔法のような効果は期待できませんが、継続することで確かな実感を目指すことができます。しかし、中には、使い続けても全く効果が期待できなかったりリスクがあるものもあるので選び方には注意が必要です。
下記にて正しいサプリの選び方について記載していますので、参考にしてください。
参考文献
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