「自力で勃起力を高めたい!」
そんな人に向けた勃起力セルフマッサージのまとめです。ポイントはシンプルで、血流と神経の通りをよくすることが大事になります。ただ、やりすぎない・痛みが出たら即中止。短時間をコツコツ積み重ねるほうが、勃起力の土台(血管・神経・筋)の反応は着実に上がります。
今日からマッサージを無理なく始めて、数週間〜数か月スパンで体の変化を取りにいきましょう。
もくじ
ジェルク

ジェルクとは、手を使って自力で血流をペニスの先端まで流し込み、陰茎海綿体をストレッチして柔軟性を保つことができるのです。
ジェルクは、ED治療として医学的に利用価値があるとされている真空ポンプ(ペニスを取り囲む空気を真空にしてペニスに血流を送り込む)と目的は近しく、陰茎海綿体内により多くの血液を送り込むトレーニングなのです。

ジェルクのやり方

- 親指と人差し指を使用してOKグリップを作りペニスの根元(できるだけ恥骨の近く)を握る
- ペニス亀頭部分に向けて2~3秒ほどかけて圧を加えながら血液を送り出す
- 亀頭前で停止してもう一つの手で同じように繰り返す
摩擦刺激を軽減させる為に肌に優しい「潤滑剤をペニスをつけ」、血流を送り込みやすい「半勃起状態で行い」、必ず「怪我をしない適度な力」で行いましょう。

日常生活や夜間勃起現象によってフルで勃起する頻度が多い方は、問題ないのですが勃起頻度が少ない方にとって、自力でできる勃起改善に適した一つの方法です。
腸腰筋ケア

腸腰筋とは、脚の付け根にある上半身と下半身をつなぐ筋肉であり男性機能と親密な関係性があります。
腸腰筋の一部である「大腰筋」の体積は、性行為と勃起機能に影響を与える事が日本の研究で明らかにされ、腸腰筋をケアする事で男性機能にポジティブな影響をもたらします。
腸腰筋トレーニング

- 椅子に浅く座って背を伸ばして手を椅子に添える
- 左右交互にゆっくり腿上げを繰り返す
お腹の力を抜いてしまい背中が丸くならないように注意です。
腸腰筋ストレッチ
- うつ伏せで片足を横へ股関節90°・膝関節90°に開く
- 背筋をまっすぐ伸ばしたまま手で床を押して上体を起こしてストレッチ

大腿を後方に持っていくように意識して、腰を浮かせないように骨盤を地面につける様に伸ばすとストレッチされやすいです。

また、上体を反らしてしまうと腰に負担を掛けてしまいストレッチもされない為、上体を反らさない様に真っ直ぐ伸ばす意識で行いましょう。

日常的に「大股で歩く」を意識する事で腸腰筋を鍛えるので、普段の意識も大切ですね。

筋膜リリース

「筋膜」とは、筋肉を包む、タンパク質の線維でできた薄い膜であり、血流と関係性があります。
筋膜は全身に張り巡らされており、筋膜同士が癒着したり硬縮が起こると、血液もリンパも流れが悪くなり体の不調を引き起こす原因となりますので、筋膜をほぐす事で血流の滞りの改善が期待でき、勃起機能の改善効果が期待できるのです。

筋膜リリースは研究にて、動脈硬化を軽減し、血管内皮機能を改善する事がわかり、足裏の筋膜リリースによっても血流改善効果が明らかにされた、手軽で信頼性が高い勃起機能のケア法になります。

下半身の筋膜リリース法

- 握り拳で「太もも」「ふくらはぎ」を押し伸ばすようにさする
- 指先で皮膚をつまんで「太もも」「ふくらはぎ」を軽く引き上げる
- 親指を使い「足裏」をかかとから指の方向へ全体的に圧力をかけながらさする
注意点は、マッサージの様に強く押したり、揉んだりする必要はありません。筋膜は、皮膚表面を押し伸ばす様に刺激します。

筋膜をほぐす為の道具もあり、「フォームローラー」や「マッサージガン」、足裏なら「青竹踏み」を活用する事で効率的にケアできますね。

股関節ストレッチ
股関節は体の中心に位置しており、上半身と下半身を繋いでおり、股関節に問題がある事で男性機能に悪影響を与えてしまいます。
股関節が固まってしまっている事で、日常での可動域が少なくなり、血液が悪くなり男性機能を始めとして様々な不調をもたらしてしまいます。
研究にて股関節を含む、定期的な足のストレッチは体全体の血流を改善できることが分かり、股関節の問題を改善したことで90%の人が性機能を改善したデータがある事からも股関節のケアはとても大切です。
胡座

1.足の裏を合わせ床に座る
2.足の裏を合わせたまま両膝を上下に揺す
開脚

1. 開脚をする
2. 足を開いたまま上体を横に倒す(足と手は逆:右手で左脚のつま先に手を伸ばす)
勢いをつけたり力任せにせず、継続的に行う事で、徐々に柔らかくなっていきます。もし、股関節など関節部分に違和感がある様なら一旦中止をして、けがをしない様に継続していく事が一番です。

鼠径部マッサージ

鼠蹊部マッサージをする事で男性機能が高まる可能性があります。
動脈マッサージをする事で血管内にNO(一酸化窒素)が増え身体をケアしてくれるのですが、大腿部の付け根にある溝の内側部分の鼠蹊部をマッサージする事で、下半身の血流によりアプローチができます。

鼠蹊部マッサージはいくつもやり方はありますが、医師が50年以上提唱し続けている(井上正康先生)「鼠径部動脈マッサージ」は効果的です。

やり方は
- 人差し指から小指まで4本の指を鼠径部にあてる
- 指を強く押しながら斜めの方向にマッサージをしていく
- 太もも・膝関節・ふくらはぎを両手でしっかり握りマッサージする

仕事の合間や寝る前、お風呂上がりなど日常的に取り入れることで血流促進がより期待できます。
前立腺マッサージ

前立腺のマッサージは、論文データも不足していることから民間療法的な立ち位置であり、科学的根拠として確立はしていませんが、男性機能の向上を実感している人も少なくありません。
準備

不潔な状態、怪我だけは絶対に避けましょう。
- 「手・肛門をしっかり洗う」
- 「爪を整えやすりをかける」
- 「刺激が少ない潤滑剤/ワセリンを用意」
- 「指を保護するの手袋を使う(ラテックス/ニトリル)」
- 「便を出しておく」
刺激方法

- 肛門の周りにたっぷりと潤滑油を塗りゆっくりと挿入する
- 指が前立腺まで到達したら指の腹を使って指を曲げて優しく前立腺に優しく触る
- 前立腺を円を描くようにゆっくりマッサージする
- 前立腺を前後にゆっくりマッサージする
- 7〜10秒間穏やかに圧力をかける

前立腺の場所は個人差はありますが、肛門から5cm程度で直腸の内側で陰茎の根元に向かってクルミ程度の大きさ(約3×4cm)の丸い塊が前立腺です。
1ヶ月ほど、週に3〜4回マッサージを行い、継続してマッサージを行うことが有効的です。
前立腺のマッサージは「前立腺炎症」が緩和する論文データはありますが、治療の代わりとして使用はできませんので、治療を目的とするならば泌尿器科を受診しましょう。

睾丸マッサージ

睾丸マッサージによって、男性機能が高まる可能性があります。
研究によって空気圧を使って睾丸を圧迫する事でテストステロンが圧迫後に平均で17%程度上昇する事が分かりました。そして、圧迫後90秒後に最大上昇がありました。

睾丸マッサージによって男性機能が直接高まるかどうかは明らかにされていませんが、テストステロンの95%は睾丸から生成されていることからも男性機能と睾丸は密接な関係性がありますね。また、勃起力を高める方法として民間療法としても有名なジャプカサイでも睾丸マッサージを取り入れてますね。

睾丸マッサージのやり方

- 睾丸を手全体で包み込んで人差し指から小指まで順に動かして優しく刺激する
- 陰嚢を親指と人差し指・中指でつまみ上下左右に引っ張る
- 睾丸を指全体を使って掴み上下左右に引っ張る
睾丸の硬さや大きさなど日々の体調や習慣によって変化するので指を動かしながら、大きさや硬さをチェックしながら優しくマッサージを行いましょう。
下半身の勃起ツボ

下半身近くのツボを定期的に刺激する事で男性機能を高める可能性があります。
WHO(世界保健機関)で定められたツボの数は361個あり、ツボは「経穴」と呼ばれており、血管と神経が交わるポイントを指しています。
ツボ押しのやり方
腎愈(じんゆ)

腎愈は、背中にあるツボで、おへその真裏で背骨から指2本分離れた左右にあります。ウエストの一番くびれたラインにあります。
関元(かんげん)

へそに手のひらの人差し指を当てて、その状態の小指部分。
中極(ちゅうきょく)

へそに手のひらの親指を当て、その状態の小指部分。(恥骨の上から指2本分上の位置)
大赫(だいかく)

中極の左右に指幅0.5本分の位置。(中極から5mm程となりの左右)
横骨(おうこつ)

大赫の指2本分下の位置にあり、恥骨の中心から左右に指幅0.5本分の位置。(恥骨から5mm程となりの左右)
衝門(しょうもん)

鼠蹊部の真ん中に位置。ツボを押す時には、強く押すのではなくゆっくりと圧を加えて少しだけ痛いけど気持ちがいい強さで数秒刺激しましょう。
貧乏ゆすり

貧乏ゆすりは、行儀が悪い行為とされることも多いのですが、男性機能にとっては有効的なクセかもしれません。
長時間座っていることで、陰茎周辺の血管が圧迫されて血流が悪くなることでEDリスクが高まるの事が分かっているのですが、研究にて「1時間ごとに5分間の歩行をする」もしくは「5分に1回貧乏ゆすり」をする事で脚の血流が改善される事が分かりました。

歩行や貧乏ゆすりによって「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎを稼働させる事で、ふくらはぎがポンプのような働きをして血液を身体に送り出し血流が改善されやすいのです。

なので、歩行や貧乏ゆすりが難しければ、座った状態で、ゆっくりとかかとを上げ下げ運動をしてふくらはぎに刺激しましょう。前かがみになり前腕を膝に乗せ体重をかけて負荷を上げてもいいですね。

また、ふくらはぎをもんだり、ストレッチしたり、着圧ソックスを活用することも有効的です。

まとめ
勃起力を高めるためには、薬やサプリに頼るだけでなく、自分でできるセルフケアを取り入れることが大切です。ジェルクのように血流を送り込むトレーニングは、陰茎海綿体を柔らかく保ち、勃起時にスムーズに血液が満たされるサポートになります。腸腰筋や股関節のケアは下半身の血流を改善し、男性機能の土台を整えてくれます。
さらに、筋膜リリースや鼠径部マッサージは血管の通り道を広げ、下半身全体の循環を良くする効果が期待できます。前立腺マッサージや睾丸マッサージといったアプローチは、科学的根拠はまだ限られるものの、リラックスやテストステロン分泌をサポートする可能性があります。また、ツボ押しや貧乏ゆすりなどシンプルな習慣も、ふくらはぎをポンプのように働かせて血流改善につながります。
大切なのは「強すぎない・痛みを感じない・清潔に行う」ことです。無理をせず、毎日少しずつ継続することで、血流と筋肉、神経の働きが整い、自然な勃起力の底上げにつながっていきます。小さな工夫を積み重ねることが、男性機能を維持・改善する一番の近道です。
朝から夜まで元気(プロモーション)
自分らしく挑み続けるために、巡りが非常に大切です。必要な力をしっかり届けるためには、体内のNO(一酸化窒素)による巡りを意識したサポートが欠かせません。

しかし、食事だけでこのNO系成分を継続的に摂取し続けるのは、どうしても難しいもの

必要な成分を確実に摂取するためには、日々の食事だけでは量やバランスが足りない場合が多いです。

そこで、効率よく巡りをサポートするサプリメントの利用価値が高くなります。
NOXYは、巡りをサポートする成分であるアルギニン・シトルリン(30,000mg)に加え、アスリートにも注目されているNO3成分のビートルート(30,000mg)を配合した、男性向けのNO系サプリメントです。

さらに、吸収効率を高めるビタミンC・Eや特許成分バイオペリン®を配合し、芯からみなぎる力をサポートするよう設計されています。

他にも、メンズの活力に関する研究が多く行われている「葉酸」と相性がいい組み合わせである「ビタミンB6」「ビタミンB12」が配合された論文をベースに「成分の質」と「成分の相性」にこだわった男性向けNO系サプリメントです。
シリーズ商品
「トンカットアリ」「亜鉛酵母」が配合されている「TEXY」や「ムクナエキス」「高麗人参」が配合されている「DOXY」も、それぞれ異なる成分設計で、日々のコンディション維持を意識したい方におすすめです。

これらのサプリは「男性」×「科学」をテーマに論文を軸にして成分を構成しているサプリメントであり「NOXY」「TEXY」「DOXY」は、違ったアプローチ、異なる配合成分で構成されているので、単品での使用はもちろん、目的に応じて併用でもご活用いただけます。
サプリメントは魔法のような効果は期待できませんが、継続することで確かな実感を目指すことができます。しかし、中には、使い続けても全く効果が期待できなかったりリスクがあるものもあるので選び方には注意が必要です。
下記にて正しいサプリの選び方について記載していますので、参考にしてください。
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